イライラの原因は「べき思考」?ストレスを減らすためのヒント

メンタルヘルス

「どうしてこんなにイライラするんだろう?」そんなモヤモヤした気持ちに悩んでいませんか?

職場で、上司にもっと部下を気にかけてほしいと思ったり、新人がもっと素直に学ぶべきだと感じたり、パートナーが期待通りに動かないことでイライラしたりすることはありませんか?

実は、こうしたイライラの多くは「べき思考」に根ざしていることがあるんです。「こうすべき」「ああすべき」と自分や他人に厳しく求めることが、ストレスやイライラの元になってしまうのです。

今回は、そんな「べき思考」がどのようにイライラを引き起こし、それを減らすためにどのように思考を変えていけるのかを一緒に考えていきたいと思います。

イライラの原因、それは「べき思考」?

職場でも、プライベートでも「べき思考」が引き起こすイライラは少なくありません。

私も若手時代、こんなふうに考えていました。
「上司はちゃんと部下をサポートすべき」「新人はもっと素直に学ぶべき」と、理想を押し付けてはイライラしていたのです。管理職になりたての頃は、さらに「私の新人時代はこうしてたんだから、今の新人も同じようにするべき」と考えていたこともありました。

今振り返ると、実はその「べき思考」に縛られていたのは自分自身だったんです。
「上司はこうあるべき」→ 現実とのギャップにイライラ。
「新人はこうあるべき」→ 思うようにいかずモヤモヤ。

結局、「べき思考」は私たちの“ストレス製造思考”だということに気づいたのです。

上司はこうあるべき—完璧を求めすぎていないか?

✅ 「上司は部下を守るべき」 → でも、上司も全てを守れるわけではない。
✅ 「上司は常に的確な指示を出すべき」 → でも、判断に迷うこともある。
✅ 「上司は常にモチベーション高くあるべき」 → でも、上司も人間。落ち込むことだってある。

実際、私が管理職になった時に気づいたのは、上司だって完璧ではないという現実。「上司はこうあるべき!」と決めつけてしまうと、自分のイライラが増えるだけなんです。

新人はこうあるべき—時代や価値観が変わる

✅ 「新人は素直であるべき」 → でも、自分の意見を持つことも大事。
✅ 「新人はがむしゃらに努力すべき」 → でも、無理をしすぎると続かない。
✅ 「新人は上司や先輩の言うことを聞くべき」 → でも、時には疑問を持つことも必要。

管理職になりたての頃、私は「私が新人の時はこうしてたから、これくらいやって当然でしょ?」と思っていました。しかし、よく考えれば私の新人時代と今では、働き方や価値観も大きく異なります。「こうあるべき」と思っていると、相手を理解しようとする余裕がなくなってしまうんです。

仕事だけじゃない!「べき思考」が人間関係に与える影響

「べき思考」は職場だけでなく、プライベートの人間関係にも影響を与えます。

✅ 「夫(妻)はこうあるべき」 → でも、価値観や考え方は違うもの。期待通りにはいかない。
✅ 「親はこうするべき」 → でも、時代や状況が変われば、昔の常識が今の正解とは限らない。
✅ 「友達はこうすべき」 → でも、みんなの考えや距離感はそれぞれ違う。

例えば、夫婦間で「パートナーはこうしてくれるべき」と思っていると、それに応えてくれなかった時にイライラしてしまいます。親子関係でも「親ならこうするべき」「子どもはこう育つべき」と思い込んでいると、現実とのギャップにストレスを感じることになります。

「べき思考」を減らし、柔軟に考えることでイライラを減らそう

「べき思考」に囚われると、それに当てはまらない現実に直面したときにイライラが生まれます。でも本当に大事なのは「べき」ではなく、「柔軟に考えること」なんですよね。

✔ 「私はどうしたいのか?」
✔ 「相手にとって今、何が必要なのか?」

この視点を持つことで、イライラのスイッチが減り、人間関係もスムーズにいくようになります。

まとめ

あなたの中にも、「べき思考」がイライラの元になっていること、ありませんか?
「こうあるべき」に縛られた思考を少しだけ緩めるだけで、心の余裕が生まれ、イライラやモヤモヤを減らすことができるかもしれません。

次回は、自分や環境・状況に対する「べき思考」を減らすために日常からできることを考えていきたいと思います。

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