仕事で成果を上げ、評価を得るためには、スキルや知識が不可欠です。しかし、それだけでは十分ではありません。実は「人間力」 こそが、仕事の成果や評価に大きな影響を与える大切な要素だと、私は考えています。
人間力とは?
人間力とは、 コミュニケーション力・協調性・誠実さ・信頼を築く力 など、人としての基礎となる力のことです。
どんなに能力が高くても、これらが欠けていると、チームワークや信頼関係が築けず、仕事の成果が出にくくなります。一方で 「人として当たり前の行動」 を徹底することで、人間力を高める大きなポイントになります。
たとえば、次のような基本的な行動が 仕事の成果に直結します。
✔ 自分から相手の目を見て挨拶をしっかり行う
✔ 感謝の気持ちを伝える
✔ 報連相(報告・連絡・相談)を怠らない
✔ 相手の立場になって考える
✔ 思いやりの精神を持つ
なぜ「当たり前の行動」が重要なのか?
信頼を築く基盤になる
スキルがあっても、信頼がなければ仕事は進みません。挨拶や感謝の言葉といった 日常のちょっとした行動 が、相手との信頼関係を築く第一歩になります。
チームワークを支える基本的な姿勢
「報告・連絡・相談(報連相)」を怠ると、ミスが増え、チームの生産性が低下します。これらを徹底することで、トラブルを未然に防ぎ、チーム全体がスムーズに動くようになります。
自己管理能力の証明になる
時間を守る、約束を守る、適切なタイミングで伝えるなどの「当たり前の行動」は、自己管理能力の証です。これができる人は、周囲に安心感を与え「この人なら仕事を任せられる」と信頼され、評価につながります。
人間力を高めるために実践すべきこと
では、 具体的にどのように人間力を高めればよいのでしょうか?次のポイントを 「意識的に続ける」 ことが大切です。
▶毎日の挨拶を大切にする
朝の「おはようございます」、帰る前の「お疲れ様でした」など、 挨拶を明るく、先に言う習慣をつけましょう。これは 誰にでもできる信頼構築の第一歩 です。
▶感謝の気持ちを伝える
「ありがとうございます」「お世話になっています」などの 感謝の言葉を意識して伝える ことで、相手に対する敬意が伝わります。
▶報連相を徹底する
進捗状況や問題点を早めに報告・連絡・相談し、周囲とスムーズに連携しましょう。 「些細なこと」と思っても、こまめに伝えることが大切 です。
▶約束や時間を守る
時間を守る、締め切りを守る、必要な準備を怠らない等は、責任感と信頼の証です。
まとめ:小さな積み重ねが信頼と成果を生む
私は、新入社員研修を担当していた時期から約13年、参加者のその後のキャリア支援も行ってきました。研修を受けた社員たちと定期的にキャリア面談を重ねていく中で、「当たり前の行動」を徹底している人は、数年後には必ずリーダーや役職者に成長しています。
一方で、役職者になると、後輩や部下を持つことになり、挨拶をしなくなったり、以前のような積極的な行動が見られなくなる人もいます。こうした行動の変化は、信頼を失う原因となり、最終的には上司や部下からの評価が低くなってしまいます。
知識や技術がなくても 誰でもできる「当たり前の行動」 を継続することで、周囲からの信頼を得て、結果的に仕事の成果や評価に結びつきます。
今すぐ、「当たり前の行動」を見直して実践してみましょう。小さな積み重ねが、あなたのキャリアに大きな変化をもたらします。そして、その積み重ねが確実に、あなたを次のステップへと導いてくれるはずです。