時短勤務でも成果を出す!育休復帰後の評価に悩むママリーダーへ

キャリア相談

育児休暇から時短勤務で復帰し、初めての評価時期を迎えたあなた。 自分なりに仕事も育児も頑張ってきたはずなのに、評価面談で上司から「フルタイムだったら同じ土俵で評価できるんだけどね」なんて言われてしまったら…

「これっておかしくないですか?」
以前、カウンセリングで涙ながらにそう話してくださった方がいました。

そんな言葉に、あなたは今、深いモヤモヤを感じているのではないでしょうか。頑張っているのに、時間でしか測られないような評価に、納得がいかないのは当然です。

私のもとには、この評価の問題に直面する時短勤務のワーキングマザーからのご相談が多く寄せられます。はっきり言って、この上司の言葉は、あなたの能力や努力の問題ではありません。会社や上司の評価に対する考え方、あるいは評価制度そのものに課題がある可能性を示唆しているんです。

今回は、この「時短だから評価されない」という見えない壁を乗り越え、あなたが自信を持って成果で評価されるために、具体的にどうすれば良いのかを一緒に考えていきましょう。

なぜ「時間」でしか測られない評価が生まれるのか?

まず、そもそも多くの企業では、評価システムが未だに「長く働くこと=貢献度が高い」という旧来の考え方に基づいていることが原因である場合が多いです。

例えば、こんなケースに心当たりはありませんか?

  • 担当業務や成果物の明確化不足: 短時間でできる業務と、フルタイムでしかできない業務の線引きが曖昧。
  • 上司の理解不足: 時短勤務者の業務内容や工夫、効率化への努力が見えにくい、あるいは理解しようとしない。
  • 評価基準の未整備: 時短勤務者向けの明確な評価基準が存在せず、フルタイムと同じ基準で安易に評価されてしまう。

でも、忘れないでください。あなたの貢献は決して時間だけではありません。短い時間の中で、いかに効率よく、質の高い仕事をしているか。ここにこそ、あなたの真価があるのです。

「可視化する時間がない」を解決!無理なく成果を記録するコツ

「成果を可視化する時間があったら、子どもとの時間や目の前の業務を優先したい!」そう感じるのは、当然のことですよね。忙しいワーママにとって、新たな時間を捻出するのは至難の業です。

でも、安心してください。私が提案する「可視化」は、ゼロから完璧な資料を作るような大がかりなものではありません。普段の業務の延長で、無理なく成果を記録していくためのコツをご紹介します。

1. 業務日報や週報を「成果メモ」に活用する

もし業務日報や週報を書いているなら、それを簡易的な成果メモとして活用しましょう。

  • 「何をしたか」だけでなく、「その結果どうなったか」をセットで書く
    • 例:「〇〇案件の資料作成」→「〇〇案件の資料作成(納期を3日短縮、クライアントから高評価コメントあり)
    • 例:「チームミーティング参加」→「チームミーティングで〇〇の課題解決策を提案(〇〇の業務効率改善に繋がる見込み)
  • ポイント:一言、二言でOK。完璧な文章でなくて構いません。後から見返した時に「あ、これ成果になったな」とわかるメモを残す感覚で、気軽に取り組んでみましょう。

2. 小さな達成も「見える化」する習慣をつける

大きなプロジェクトだけでなく、日常の小さな業務でも「これ、うまくできたな」「時短なのに効率よくこなせたな」と感じたら、サッとメモしておきましょう。

  • スマホのメモ機能や共有ツールを活用: 思いついた時にすぐ書き込めるツールを使いましょう。SlackやTeamsなどのチャットツールを使っているなら、自分だけのスレッドを作ってそこにメモするのも有効です。
  • メールやチャットの記録を残す: 顧客や同僚から感謝されたメール、効率化を評価されたチャットなどは、スクリーンショットを撮ったり、保存フォルダに入れたりしておきましょう。これらは**強力な「第三者からの評価」**として、いざという時にあなたの努力を裏付ける武器になります。

3. 振り返りの機会を「可視化タイム」にする

定期的な1on1や評価面談の前に、まとめて振り返る時間を作ります。

  • 短時間集中: 毎週10分など、時間を決めてこれまでメモした内容をざっと見返すだけでも十分です。
  • キーワードを抜き出す: その中から特にアピールしたい「成果」のキーワードや数字を抜き出しておけば、いざ上司と話す時にスムーズに言葉が出てきます。

この小さな積み重ねが、いざという時にあなたの強力な武器となり、上司との建設的な対話、そして最終的な評価へと繋がっていくはずです。

評価の壁を乗り越えるための3つのステップ

「可視化」の準備ができたら、次のステップに進みましょう。

1. 上司との「対話」で認識をすり合わせる

準備ができたら、上司と建設的な対話の場を設けましょう。上司の視点を知り、あなたと会社双方にとって良い解決策を見つける姿勢が大切です。

  • 1on1ミーティングを申し込む: 「今後のキャリアについて相談したい」といった形で、上司との個別の対話の時間を設けましょう。
  • 感謝と質問で切り出す: まずは「いつもサポートいただきありがとうございます」と感謝を伝え、その上で「私にとって、御社でさらに貢献していくために、現在の評価基準や期待値について詳しく伺いたく、お時間をいただけますでしょうか?」と、前向きな姿勢で質問してみましょう。
  • 成果を提示し、意見を求める: 準備した自身の成果を具体的に伝え、「これらの成果について、どのように評価されていますか?」「フルタイムであれば、どのような貢献を期待されていますか?」と率直に尋ねてみましょう。
  • 解決策を共に考える姿勢を示す: もし上司が懸念(例:緊急時の対応、業務量のカバーなど)を示したら、「その点については、〇〇のように工夫して対応していきたいと考えています」と、具体的な改善策を提案し、一緒に解決していく姿勢を見せることが大切です。

2. 会社の人事制度や相談窓口を活用する

もし上司との対話が難しい場合や、対話しても状況が改善しない場合は、会社の人事制度や相談窓口を利用することも検討しましょう。

  • 人事部への相談: 育児と仕事の両立支援に関する会社の制度や、評価基準について詳しい情報を得られます。公平な評価制度の運用について相談することも可能です。
  • 社内相談窓口の利用: 上司の発言がハラスメントに該当する可能性があると感じる場合は、専門の窓口に相談することも視野に入れましょう。

あなたの「自分軸リーダーシップ」を発揮する時

育休復帰後の評価の壁に直面したこの経験は、あなた自身のキャリアプランを改めて見つめ直し、「しなやかに自分らしく働く」ための大きな転機になるかもしれません。

「時間」ではなく「成果」で評価される働き方を目指すことは、あなた自身の揺るぎない自信に繋がるだけでなく、周囲の働く環境を変える一歩にもなります。私がキャリアコンサルタントとして活動してきた経験から、忙しいリーダーの皆さんが抱えるリアルな悩みに深く共感し、実践的なサポートを提供しています。

一人で抱え込まず、信頼できる人に相談したり、私のようなキャリアコンサルタントを頼るのも大切な選択肢です。あなたの頑張りは、決して無駄ではありません。あなたの「自分軸リーダーシップ」を発揮し、自信を持って成果を生み出すキャリアを築くために、私も全力で応援しています!

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